あきたポタリング日記

ポタリングとは、気の向くままに自転車で散歩をすること。 四季の美しい風景の中を のんびり走るのが好きです。 自転車に乗れないときは、不定期更新日記になります。

岩手銀行中ノ橋支店

南部氏20万石の城下町・盛岡に秋を告げる秋まつり、盛岡八幡宮例大祭を見に来ましたが、時間が空いたのでクルマに積んできた自転車で市内をポタリングしています。 旧盛岡銀行である岩手銀行中ノ橋支店は、市街地の中心部に位置し中津川・中の橋と一体となって盛岡の代表的な景観を形成しています。東京駅の設計者である葛西萬司(1863~1919 平泉町生まれ)が設計しており、外観が東京駅に似ています。明治44年に建てられたもので、赤レンガ造りに緑のドーム、その輪郭はルネッサンス風の厳格さを現し、明治末期のレンガ組積造りは、美しい絵画的効果を発揮し格調高くそびえています。日没後はライトアップされ、その美しい輪郭が浮かび上がります。 宮沢賢治もこの建物が気に入っていたようで 「岩手公園」という詩の最後に

弧光燈にめくるめき  羽虫の群のあつまりつ 川と銀行木のみどり  まちはしづかにたそがるる

と記しています。 平成6年に、民間企業の業務用店舗で現在使用中のものとしては、わが国で初めての重要文化財に指定されました