あきたポタリング日記

ポタリングとは、気の向くままに自転車で散歩をすること。 四季の美しい風景の中を のんびり走るのが好きです。 自転車に乗れないときは、不定期更新日記になります。

5/16 国道13号を南下せよ その2

一里塚の残る北楢岡から国道をさらに南下すると、やがて神宮寺に入ります。 神宮寺は旧神岡町の役場が置かれた中心部にあたり、かつては羽州街道の 宿駅として、そして雄物川に面した川湊、交通の要衝として栄えた町です。
街道には公用通行者や私用または商用通行者のため、馬や人足を提供する 所として藩が定めた「伝馬役所」が置かれ、公私の宿泊施設がありました。
・・・と、そんな中、目に飛び込んできたのは、由緒ありげな白い洋館。
ガラス窓の中を覗くと、奥の方には二階へと続く階段がありました。
半月形の飾り窓のような欄間の造作が、得も言われないフンイキです。
古い建物に見られる、均質でないガラス窓に、近代遺産のニホイを感じます。
・・・いったいどんな方の「お屋敷」だったのでしょうか? 気になります。
と、その向かい側には、取り残されたように古い商家がありました。
なんと! まだ現役で営業しているらしく、商品が並べられています。
さらに進むと、ムカシから変わらぬ佇まいの、自転車店が現役営業中。
「神岡労働福祉会館」と読めますが、本業は学習塾なのでしょうか?
大正二年創業の「神宮寺酒造株式会社」を起源とする、清酒「刈穂」。
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
百人一首で、あまりにも有名な天智天皇の御歌が酒銘の由来。
蔵の前で滴る仕込み水でボトルを満たして、先を急ぎます (つづく)