4月の終わり、電気自動車と自転車の旅(3)信州善光寺「御開帳」詣り
4月の終わり、愛用の100%電気自動車・日産リーフに、BROMPTON(英国製折り畳み自転車)と寝袋を積み込んで、電気自動車と自転車の独り旅に出ました。
2022年4月28日(木)
秋田を出発して2度目の朝、信州は長野市郊外の道の駅から出発。
小布施町は栗を使ったお菓子で有名。かつてランドナーをクルマに積み込んで、ココをデポ地にカーサイクリングを楽しんだものですが、今回は素通りしました。
長野市内の松屋で朝食メニューを掻き込んで、今回の旅を思い立ったキッカケであります、長野県のシンボルのひとつ、善光寺にやってきました。
今年は七年に一度の「御開帳(ごかいちょう)」にあたります。
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善光寺の本尊である「一光三尊阿弥陀如来」は絶対秘仏なので、誰も(ご住職でさえも)直接拝むことはできません。その本尊の身代わりとして、まったく同じお姿の前立本尊(まえだちほんぞん)が、そのお姿を現すのが「御開帳」です。「御開帳」の時にだけ前立本尊は本堂に安置され、その扉が人びとに開かれます。
「回向柱」に結ばれた白い布は、五色の糸にかわり、前立本尊中央の阿弥陀如来の右手からのびる金糸につながっています。つまり「回向柱」に触れることは、前立本尊様に触れるのと同じこと。「回向柱」に触れることで、人びとは如来様とありがたい縁が結ばれるといわれています。
本堂の「お朝事(あさじ)」は、善光寺全ての僧侶が出仕して行われる法要で、毎日欠かさず行われています。法要は毎朝天台宗と浄土宗の順に二座行われ、法要の中では普段閉ざされている御本尊前の戸帳が上げられ、善光寺の御本尊が納められた瑠璃壇と厨子を垣間見ることができます。
共通参拝券で、山門の上に登ることが出来ます。かなり急な階段(はしごに近い)を登ります。高校生のときからの信州マニアの自分は、これまで善光寺には幾度となく参拝させていただいていますが、本堂以外の有料入場は初めてのことでした。
御印文とは、善光寺のご本尊と同じ、閻浮檀金(えんぶだごん)で作られていると言われる善光寺の宝印。御印文頂戴とは、善光寺如来のご分身といわれる宝印「御印文」を僧侶が参詣者の頭に押し当てるありがたい儀式です。これによって阿弥陀如来様と結縁することができ、極楽往生できるといわれています。毎年1月7日〜15日に行われていますが、御開帳期間中は毎日頂戴できます。当然ながら並んでいるかと思いきや、朝早かったせいか、皆さん識らないのか、この写真のように誰もいないのでした。
長野市に別れを告げて、再び電気自動車の旅。
山ばかりの信州、山を越えて西へ向かいます。
(つづきます)