あきたポタリング日記

ポタリングとは、気の向くままに自転車で散歩をすること。 四季の美しい風景の中を のんびり走るのが好きです。 自転車に乗れないときは、不定期更新日記になります。

秋田~東京~信州~秋田 リーフ1300キロの旅(2019/06)

秋田~東京~信州~秋田 リーフ1300キロの旅(その1) 平成から令和に変わり、6月の終わりに東京で、5年ぶりに中学校の同窓会が開かれたので、仙台への自腹出張を含めて、週末にかけて電気自動車 Leaf「ブロラン号」で出かけることにしました。

グーグルマップでざっくりと道のりを測ってみると、およそ1300キロのロングドライブ。はたしてどうなりますか。

 


秋田市を出て、出羽グリーンロードを快調に走り、秋田県羽後町の「道の駅うご」で1回目の充電とトイレ休憩。ここからいよいよ山越えの道となりますが、雨が降ってきたので普段にも増して慎重に走ります。


2回目の充電は、宮城県大崎市あ・ら・伊達な道の駅」。日産の44kw充電器が当面無料で使えますが、上限80%になると自動的に終了するので、少し物足りないと感じる方もいるかな?


3回目の充電は、仙台市内に入ってから、仙台市泉区市名坂の日産サティオ宮城 泉店。ほどよく冷房の効いた店内で、オレンジジュースを飲みながら涼む。


用事があったのは仙台駅前だけど、駐車場の空きが少なく、夕方の渋滞を避けるために、中心部から離れた地下鉄東西線荒井駅前のコインパーキングに停める。ここは仙台駅前と違って1日400円と安いのがありがたい。


仙台市内の用事を終えて、太平洋側の国道6号を通って南下する。途中で帰宅困難区域を通るのだが、真っ暗な中で線量計をつけた警備員が立哨しているのを見かけると、まだまだ復興なんか遠い世界の話に思えた。


南相馬市の福島日産桜井町店で充電している間に、近くの幸楽苑で夕食を食べる。
今宵の宿のいわき湯本温泉に着いたときは、もうトップリと日が暮れていた。

宿の住所に「湯長谷」という文字があるのを見て、思い出したのが「超高速参勤交代」。2014年にスマッシュヒットを記録した、陸奥国磐城の小藩・湯長谷藩の藩主・内藤政醇と、老中・松平信祝の攻防(?)をコミカルに描いた映画だった。そのときに「湯長谷藩」という名前に聞き覚えがあったので、訪ねて行ってみた。
alt
映画の中では立派な石垣のお城が登場するが、湯長谷城にはそのような石垣などはなく、堀を巡らせた中に陣屋があった。現在の跡地には中学校が建っており、「湯長谷藩館址」の石碑が建てられているほか、堀の跡と思しき池のようなものがあった。

alt
湯長谷藩館址をあとにして、いわき市内のデニーズで朝食をいただく。デニーズは秋田県にはないので、とっても久しぶり。ドリンクバーにセブンカフェがあるのは羨ましいな~と思った。

alt
いわき市から東京を目指して南下していく。さいきんブラタモリで紹介されていた、鹿島神宮香取神宮に立ち寄ろうと思ったのだが、そちらへ向かう道路が混んでいたので諦める。これは茨城日産石岡店で充電の間にリンゴジュースを出していただいたときの写真。

alt
茨城から東京へ向かう国道6号が混んでいたので、常磐道首都高速で永福までワープする。久しぶりに走る国道20号は、こんなに狭かったかなぁと思った。子どもの頃は大きな道路に思えたのだが。

alt

府中駅前の大國魂神社で旅行安全と家内安全、そして母親の健康長寿を祈る。日産プリンス西東京販売 府中店で充電するが、飲み物も何も出してくれなかった(>_<)

alt
約束の時間には充分間に合うように、調布駅南口のコインパーキング(2階建て自走式)にクルマを停めて会場へ向かう。中学を卒業してン十年、そして5年ぶりの同窓会。可憐だったアノコも、カッコよかったアイツも、みなさん年齢を重ねていた。
夜は東京での同窓会。ほとんど酒の飲めない私は、乾杯のビール+αに控えて、そのままリーフの中で車中泊。まだ暗い時間に目を覚まして、北へ向けて走り始めます。
alt
中央道の石川パーキングエリア。この時間なら下道を走っても渋滞はしないのだが、久しぶりに調布インターから八王子インターまで中央道を、ユーミンの「中央フリーウェイ」を聴きながら走ってみたかっただけ♪

alt
国道20号(甲州街道)の大垂水峠を越えて神奈川県に入り、そのまま山梨県は、日産プリンス山梨販売 笛吹石和店で充電。夜が明け始めた早暁を駆け抜けて、一挙にここまで来た。小海線清里~野辺山にある、JR鉄道最高地点。

alt
ついでに野辺山駅にもやってきた。メルヘンチックな風景は(古い話で恐縮だが)大昔の国鉄時代に、ワシが「信州ワイド周遊券」で足繁く訪れていた頃と、あんまり変わっていない。

alt
野辺山駅の改札。このような高原の駅にも、Suicaの機械が設置されているあたりに、そこはかとない都会っぽさを感じてしまう秋田県民。

alt
そういえば野辺山駅のホームは、なんとなく見覚えがあるような気がする。小海線といえば子どもの頃に読んだ図鑑で、ヤスデ(脚のいっぱい生えた虫)が大量発生して列車が坂道を上れなくなる話が載っていたが、現在もあるのだろうか。
 
alt
この区間八ヶ岳の麓を走るので、天気が良ければ途中の景色が良いところで寄り道しようと思っていたが、ずっと雨が降り続いているので、先を急ぐことにした。ここは「道の駅 ヘルシーテラス佐久南」。道の駅の建屋から離れたところに充電器があるので、トイレに行くのも傘を差して行かなければならないのは、少々不便。
alt
めったに来られないので、信州に足を伸ばしたら、ぜひ立ち寄ってみたかったのがここ、別所温泉。3カ所ある昔ながらの外湯(公衆浴場)は150円とお安いので、外湯のハシゴをしてみる。まずは目の前に無料駐車場のある「石湯」。こちらは源泉と循環の併用。 
 
alt
次に、石湯から歩いて行けるところにある「大師湯」にも浸かる。こちらは100% 源泉掛け流しなので、肌にベタッとする感覚もなく、湯上がり感が違いますねv(^^)v
 
alt
天長二年(825年、平安時代比叡山延暦寺の座主円仁慈覚大師が北向観音堂建立のため当地に来錫の折、好んで入浴したので大師湯と名付けられている。かつては北向山に参詣した籠の者が夜通し入れ替わり利用したので籠の湯と呼んだともある。昔、矢傷を負った雉子が湯あみして傷をいやしたので「雉子湯」と呼んだこともありました。安楽寺開山樵谷、二代幼牛の両禅師の木像(重要文化財)が夜な夜な入浴されるので、尊貴を恐れた村人がついに木像の目玉を抜き取ったという話もこの大師湯にまつわる伝説である。
 
alt
名湯「大師湯」は、「石湯」に比べ地元の人の利用が多く、観光客は少なめな印象がありますが、源泉掛け流し信奉者の私は、ダンゼンこちらのほうがお勧め。
 
alt
そんな別所温泉の玄関口は、上田電鉄別所線の終点「別所温泉駅」。
 
alt
大正10年に開業し、昭和25年に大規模改築されほぼ現在の姿となり、現在に至っています。木製縦格子の改札口、木製駅名票や天井扇風機などレトロ感のある内装とともに、モダンな外観が昭和初期の面影を現在にとどめています。
 
alt
2006年(平成18年)4月11日から、別所温泉観光協会女性職員が着任しています。駅業務を担当する観光協会の女性職員は「観光駅長」名義で、和装制服の袴を着用して勤務しています。
 
alt
地方の民鉄ではお馴染みの、東急電鉄からお嫁入りしたステンレス車両が、1986年10月の1,500V昇圧から走行しています。現在の主力は1000系。
 
alt
駅の構内には、1986年9月までの架線電圧が750Vであった時代に走っていた、自社発注のモハ5250形「丸窓電車」が静態保存されています。
alt

信州といえば好きな町として出てくるのは小布施ですが、ゾロゾロと大勢の観光客を吐き出すバスの大群がスゴくて、スルーしてしまいました。せっかく天気が回復してきたのに、もったいない。(この写真は昔のストックから)
 
alt

小布施といえば、栗菓子ですよね。(買ってくれば良かったなぁ。)
 
alt

日産プリンス長野販売 中野店で充電。信州は雨があがり、晴れて暑い☀️
最近はセルフドリンクの店が増えてきて、この店もボタンを押すとコップにジュースが注がれる。しかし小心者の私は充電するだけなのに「飲み物ください」と言えずにいます(^^; 
 
alt

飯山市内を走るクルマからの風景(クルマを停めて撮影)。雲がかかっている方角が、たぶん斑尾高原のはず。学生時代の夏合宿で訪れた懐かしい地。
 
alt

トイレ休憩で立ち寄った「道の駅パティオにいがた」。右側に日産の急速充電器があるのに鍵がかかっていて、その場で使用可能なのは低速機だけでした。急速充電スペースの周辺が茶色いのは 融雪で撒いている地下水の鉄分のせい??
 
alt

新潟からは日本海に沿って北上してくるのですが、ひたすら走っていたので、この区間の記録はありません。村上市の日産で充電した頃には暗くなっていたので、風光明媚な「笹川流れ」の景観も、夜のとばりの中でしたが、無事に秋田まで帰ってきました。
 
さすがに疲労は隠せませんが、往復1300キロのロングドライブ、楽しかったです。