あきたポタリング日記

ポタリングとは、気の向くままに自転車で散歩をすること。 四季の美しい風景の中を のんびり走るのが好きです。 自転車に乗れないときは、不定期更新日記になります。

日吉八幡神社 7/23

2006/07/23(sun) 秋田市の官庁街にほど近いエリア、八橋運動公園の裏手に、歴史ある神社がひっそりと鎮座している。 八橋の山王さんともいわれ、外町(とまち=藩政時代に町人が住んでいた町)の守り神として、町人たちから親しまれてきた日吉八幡神社(ひえはちまんじんじゃ)。地図はこちら
==== 15:36 起源が古く、近江の日枝山王と京都の石清水八幡を勧請したもの。はじめ外旭川の笹岡にあったが、上新城の五十丁に移し、その後飯島に移した。佐竹義宣は、元和元年(1615)八橋の狐森に移した。寛永十九年(1642)雄物川の氾濫で社地が流されたので、現在地に社を建て寛文二年(1662)に遷宮した。
15:38 社務所に隣接している舞殿(まいでん)。秋田県指定有形文化財(建造物)に指定されている。日吉八幡神社は、本殿・拝殿・舞殿(まいでん)・随神門(ずいしんもん)の四棟のほか三重塔・青銅鳥居などを有し、「歴史の宝庫」ともいわれている。
15:38 後方左端に見える青銅製の鳥居と同じく、青銅製の狛犬は勇ましい風貌だが、後方の手水舎にはヤブ蚊対策のためだろうか、まったく水が張られた形跡が無く(何度か来ているが、いつも枯れている)、残念なことこの上ない。
15:40 現在の拝殿は安永七年(1778)、本殿は寛政九年(1797)に建てられたもので、いずれも県指定有形文化財に指定されている。また、拝殿正面と内陣の彫刻は精巧を極め、秋田の日光廟と賞されたほど豪華なつくりとなっているそうだ。
15:48 県指定有形文化財に指定されている三重の塔。朱塗りの木造三重の塔は、宝永4年(1707)に豪商青木平兵衛が父の菩提供養のために建立したもの。もちろん、秋田県内で三重の塔はここにしかない。 それにしても、これほど多くの文化財を保有している由緒ある神社なのに、参拝者の姿が全く見えないというのは、どうしたことだろうか。社務所にも人の気配はなく・・・・ご祈祷の受付など行っているのだろうか。
15:50 県指定有形文化財に指定されている随神門。この随神門は元々は寿量院(敷地の南側に隣接し徳川家を祀っていた)にあったが、明治初年に廃寺になった際に現在の場所に移築された。 門の中には黒白の神馬、右大臣・左大臣が鎮座する。
15:52 そのようなことから、随神門からは仏式の伽藍配置になっているそうだ。なるほど、こちら側から見ると、神社というよりもお寺のように見える。 どうでもいいことだが、夏の神社ポタには、虫よけスプレー(あるいは携帯式の電池蚊取り)は必需品だと痛感した。icon08