雪のない秋田から 雪国経由で東京へ
1月の三連休に上京する用事があり、せっかくの機会なので「三連休東日本函館パス」というきっぷを使って旅をすることにしました。
このきっぷはJR東日本の全線と函館周辺のJR北海道、それに一部の第三セクター鉄道などが三日間乗り放題で14,050円という、乗れば乗るほどおトクになる企画きっぷです。
普通列車や快速列車にしか乗ることが出来ない(乗車券も含めて別途購入する)青春18きっぷ と違って乗車券部分は有効なので、特急券を別に購入すれば、特急列車や新幹線にも乗ることができました。
旅立ちは早朝の秋田駅。通勤通学時間帯以外は、こんな感じです。
いつもの18きっぷの旅と同じように、始発の普通列車で出発です。
山形県の酒田駅から新潟県の村上駅までは、ディーゼルカーに乗ります。
羽越線は全線電化されていますが、新潟県の間島駅~村上駅間に直流1500Vと交流20kV50Hzの境界となるデッドセクション(死電区間=切り替え)が設置されています。JR東日本ではこんな赤字の過疎路線に、高価な交直両用の電車を持ってきてはくれないので、この区間を走る普通列車はすべてディーゼルカーなのです。
村上駅前の観光案内所、「むらかみ旅なび館」の塩引き鮭。
村上市は、鮭の街として知られています。街の北側にある三面川には、秋になるとたくさんの鮭が遡上してきます。10月下旬ごろから漁が始まり、12月になると各家の軒に塩引き鮭が吊るされます。
村上駅前にはコンビニも何もない(ちょっと歩くと喫茶店はあるらしい)ので、駅の売店「Newdays」で 駅ナカフェ を買ってきました。。。ドトールだったのか。
村上駅からは、新潟支社の新型車両E129系電車で旅を続けます。
新潟駅に到着。いつも18きっぷの旅で乗り継ぎの合間にお世話になっていた、1番ホームの「新潟庵」が閉店してしまったのは地味にショックでした。
新潟駅の高架ホーム。新潟駅では2021年度の高架駅全面開業を目指して。鉄道高架化工事を進めています。「新潟駅付近連続立体交差事業」というタイトルが付いているので、つまりこれは道路工事(道路特定財源)なのですね。しかし暫定開業の高架2番ホームへ向かうのが、階段の一箇所しかないというのは酷すぎるな。
長岡駅で乗り継ぎ。これはシティホールプラザ「アオーレ長岡」。寂れゆく中心市街地を蘇らせるため、それまで駅前から遠く離れたところにあった市役所を駅前に移し、市役所とアリーナとナカドマを併設する新しい賑わいを持ってきた長岡市。
「コンパクトシティ」を標榜しながら、結局は駅前から遠く離れた旧庁舎の隣接地をNHKから買い取って、そのまんま新庁舎を建設した秋田市と比較しちゃ失礼ですが・・・秋田市のダメっぷりを痛感してしまいます。
越後川口駅で上越線と別れ、本日のメインである豪雪地帯のローカル線、JR飯山線 に入っていきます。今日は2時間ばかり列車を止めて除雪作業をしていたのだとか。さて、最後まで乗り通せるかどうか。
秋田駅を出てから13時間18分で目的地の長野駅にとおちゃこ。
長野駅に降りたのは、北陸新幹線開通後は初めてだと思います。
駅のコンコースには地元の大学の大きな広告が垂れ下がっていました。
女子大学なのに、共学の看護学部を開設する。不思議な大学ですね。
翌朝は早起きして、まだ薄暗いうちから「善光寺」にやってきました。
「お数珠頂戴」。善光寺の住職(大勧進の貫主・大本願の上人)が毎朝の法要(お朝事)のために本堂に上がる際と退堂される際、参拝者が参道にひざまずいていると、 手にされる数珠で人々の頭に触れ、功徳を授けていただけるのが「お数珠頂戴」です。
長野駅からは新幹線でビュン!大宮駅までなら1時間かかりません。
その日のうちに用事を済ませて こまちで秋田に帰りました。