あきたポタリング日記

ポタリングとは、気の向くままに自転車で散歩をすること。 四季の美しい風景の中を のんびり走るのが好きです。 自転車に乗れないときは、不定期更新日記になります。

中の沢林道&国見山林道1 -tour review-

好評の(?)サルベージシリーズ、こんどは8年前、2001年の記録です。 現在は伐り倒されてしまって、二度と見ることのできない、秋田市雄和にあった「伊勢参りの松」の勇姿を、昔話のエピソードとともにご紹介いたします。


2001年7月7日 秋田市南郊 国見山林道

全線舗装の林道。 秋田市の南西に位置する稜線上を走りぬける、たいへん景色の良い道です。 国見山に登れば秋田市街、日本海、さらに霊峰太平山を一望することが出来ます。


9:04
黒瀬橋で雄物川を渡り、西岸に沿って水沢橋を目指します。 この写真では舗装路ですが・・・


9:07
やがて未舗装の道に出ます。スグ左側を雄物川が滔々と流れています。


9:12 水沢橋の手前、水沢集落に「伊勢参りの松」がありました。

ここは水沢の伊藤家一族の納骨総墓で、他に類例の少ない葬法である。 石塔には、表面に総墓、裏面には文政八乙酉中夏と書いている。この総墓を覆うようにして、樹齢およそ千年の老松がそびえている。この松の精霊が、白髪の翁の姿で松右衛門と称して伊勢参りをした際、やはり伊勢参りの一行であった土崎四ツ屋の人々は、松右衛門からなにかと旅の世話をしてもらったという、文政五年(一八二二)ころのことである。不思議なことに、松右衛門が伊勢参りの旅にあった間、この松は一時枯れかけていたとも語り継がれている。その後、だれかれとなく、 この松を「伊勢参りの松」「松右衛門の松」と呼んでいる。
 平成元年       雄 和 町


写真中央にそびえる大木が「伊勢参りの松」。


9:36
県道44号を道川方面へ向かって登っていく。 雄和町から秋田市に入ると、右へ伸びていく細道がある。 これが「中ノ沢線」という、2038mの林道である。 この地点から林道にはいると、はじめ一気に下っていくが、 やがて緩やかな林間の道となり、しばらく行くと田んぼの間 を抜ける道になる。


9:57
名ケ沢の集落にて。 『旧道と石仏(道しるべ)入口』とあったので、あたりを探したが、 見つけることが出来なかった。 また次の機会に。

後半に続きます