クマとムシに注意-2
(前編から)最近増えているのが 「つつが虫病」です。かつては山形県、秋田県、新潟県などで夏季に河川敷で感染する風土病でしたが、今では、北海道や沖縄県など一部の地域を除いて全国で発生がするようになりました。 秋田県では、大曲の花火大会に前後して県南で活動するのが、真夏型の「アカツツガムシ」。そして、県北一帯から青森方面で私達を悩ませているのは「フトゲツツガムシ」。四国や九州では「タテツツガムシ」が分布しています。一口にツツガムシとは言っても、全部の虫が相手構わず噛みついてくるというものではありません。ツツガムシはダニの仲間ですが、その幼虫が成虫になるときに、かならず他の動物の体液(リンパ液)を吸わねばならないので、一生懸命に噛みつく相手を探すのだそうです。もしあなたがツツガムシのいる草むらに腰をおろしていると、ズボンやパンツの繊維の織り目の間を、5-6時間もかかって潜って行って、ようやく皮膚にたどりつくのです。幼虫の大きさは0・2ミリしかないので、たとえ吸い付かれても痛くも痒くもないのですが、放っておくと約1日半チューチューと体液を吸いつづけ、満腹するとポロリと離れてゆくのです。この機会に病原体(リケッチア)をうつすわけですが、病気持ちの幼虫は多くみても200匹に1匹ぐらいの割合しかいないので、ツツガムシ病にかかる人はよほど運の悪い人だということです。そして、成虫になってしまえば、あとは草の露などを吸いながら平和的に過ごすのだそうです。(参考:北鹿新聞) ツツガムシ病を防ぐために(秋田県HPより)
- 野山等に出かける際には、できるだけ素肌を出さないこと。
- 野山等から帰宅した際には、早めに着替えをすること。
- 着替えた衣類は室内に持ち込まない、又はすぐに洗濯すること。 (着替えた衣類から這い出たツツガムシが、家族等に吸着する可能性もあります。)
- 野山等から帰宅した際には、早めに入浴し、入念に身体を洗い流すこと。 薬局で売っている虫よけスプレー「ムシペール」は、ツツガムシにも効果があるそうです。